« コインロッカラジカセ。 | トップページ | 寿司。 »

2006年6月 8日 (木)

パンドラの箱。

盲目の鏡子。

誰もが認める美人。

鏡子を支えるコオロギさん。

見た目はお世辞にも

かっこいいとは言えないが

真面目さが取り柄。

コオロギさんは一生懸命働き

お金を貯め鏡子に、

確立は低いが視力が回復かもしれない

手術をプレゼントする。

鏡子はコオロギさんの

顔を見た事はなかったが、

二人は結婚の約束をした。

鏡子の担当医、泉。

泉は地位も名誉も手に入れた完璧な男。

手術の日、

コオロギさんはいつも通り

せっせと働いていた。

鏡子の手術の成功を祈りながら‥。

そこに一本の電話が入った。

手術は成功した!

コオロギさんは嬉しくて嬉しくて、

今日はささやかなパーティーをしようと考えていた。

コオロギさんは

病院まで鏡子を迎えに行く。

ドアを開け対面。

鏡子は初めてコオロギさんの顔を見る。

「あなたがコオロギさん?」

動揺する鏡子。

コオロギさんのおんぼろアパートに二人で帰る。

コオロギさんは残りの仕事を片付け、

帰りにパーティーの準備を買ってくると告げ

鏡子を部屋に残す。

数時間後、コオロギさんは仕事を終え

高ぶる気持ちを抑え

部屋に戻ると・・鏡子がいない。

鏡子はいない。

もうそこには鏡子はいない。

泉から手術の成功を祝いたいという電話が入り

鏡子はそそくさと出て行ったのだ。

数日後、鏡子と泉は婚約。

鏡子はヒドイ女。

でもそうだろうか?

視力を手に入れた彼女には

見えなくて良かったものまで見えてしまった。

仕方がないのだと思う。

人間はそんなものだと思う。

コオロギさん。

パンドラの箱は開けない方が

良かったと思いますか?

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/103815/2132724

この記事へのトラックバック一覧です: パンドラの箱。:

コメント

コメントを書く